
10万円で作る映画&ゲーム用ホームシアター|RX-V6AとJBL Stage A130導入記
導入のきっかけ
先輩宅で体験したDENON製アンプ+スピーカーの音に衝撃を受けました。映画は爆発音の迫力が段違い、音楽は楽器の位置が分かるほどクリア。テレビ単体のスピーカーでは遠くに鳴っているようにしか聞こえなかった音が、アンプを通すと“目の前に定位”するのです。
この体験を自分の部屋でも再現したいと強く思い、アンプ+スピーカーで予算10万円以内という条件で導入を検討しました。
YAMAHA AVアンプ4機種を比較
RX-V4Aの特徴と価格(入門機)
- 実売価格(2021年6月):約50,000円前後
- HDMI入出力:4 in / 1 out
- チャンネル数:5.2ch
- Dolby Atmos:非対応
- YPAO:標準(単点測定)
- ネットワーク:Wi-Fi / MusicCast / AirPlay2
入門用としてシンプルな構成。映画やゲームに使うには入力端子数が不足しやすい。
RX-V6Aの特徴と価格(映画・ゲーム向けの中核モデル)
- 実売価格(2021年6月):約65,000〜72,000円
- HDMI入出力:7 in / 1 out
- チャンネル数:7.2ch
- Dolby Atmos / Height Virtualizer:対応
- YPAO:R.S.C+マルチポイント測定
- ネットワーク:Wi-Fi / MusicCast / AirPlay2
HDMI入力が多く、映画やゲーム機を複数接続できる。立体音響や高度な音場補正が魅力で、映画・ゲームに最適なバランス型。
RX-A2Aの特徴と価格(上位筐体モデル)
- 実売価格(2021年6月):約75,000〜80,000円
- HDMI入出力:7 in / 1 out
- チャンネル数:7.2ch
- Dolby Atmos / Height Virtualizer:対応
- YPAO:R.S.C+マルチポイント
- ネットワーク:Wi-Fi / MusicCast / AirPlay2
- 筐体:AVENTAGE筐体(堅牢なシャーシ)
見た目や質感が向上し、耐久性も高い。ただし機能差はV6Aと近く、価格差をどう考えるかがポイント。
RX-A4Aの特徴と価格(理想機だが予算オーバー)
- 実売価格(2021年6月):約120,000円前後
- HDMI入出力:7 in / 3 out
- チャンネル数:7.2ch
- Dolby Atmos / Height Virtualizer:対応+SURROUND:AI搭載
- YPAO:R.S.C+高精度補正
- 筐体:大型AVENTAGE筐体、高品質回路採用
音響的には理想的なモデルだったが、予算を大きく超えて断念。
仕様比較表まとめ(V4A / V6A / A2A / A4A)
モデル | 実売価格目安 | HDMI入出力 | チャンネル数 | Dolby Atmos | YPAO | 筐体構造 |
---|---|---|---|---|---|---|
RX-V4A | 約5万円 | 4 in / 1 out | 5.2ch | 非対応 | 単点 | 標準筐体 |
RX-V6A | 約6.5〜7.2万円 | 7 in / 1 out | 7.2ch | 対応 | R.S.C+マルチポイント | 標準筐体 |
RX-A2A | 約7.5〜8.0万円 | 7 in / 1 out | 7.2ch | 対応 | R.S.C+マルチポイント | AVENTAGE筐体 |
RX-A4A | 約12万円 | 7 in / 3 out | 7.2ch | 対応+SURROUND:AI | R.S.C+高精度補正 | 大型AVENTAGE筐体 |
映画・ゲーム用途で重視したポイント
HDMI入力数と拡張性
レコーダー、PS5、Switch、PC…と複数の機器を接続予定。4入力のV4Aでは不足。7入力のV6A/A2A/A4Aが有利。
Dolby Atmos / Height Virtualizerの効果
映画では立体感が増し、ゲームでは効果音の方向性が分かりやすい。V6A以上が必須。
自動音場補正(YPAO)の違い
複数のリスニング位置で補正できるマルチポイント測定+R.S.Cはセリフの明瞭さに直結。映画用途では欠かせない。
筐体構造と質感の差
A2AやA4AはAVENTAGE筐体で剛性が高く、見た目も上質。ただし機能面ではV6Aと大差ない。
スピーカー比較
スピーカーはテレビの横に置くならブックシェルフスピーカーが良いかなと思いました。
価格帯とサイズ感の近い3機種を比較検討することにしました。
YAMAHA NS-B330(MB)
- 方式:2WAY ブックシェルフ
- ユニット:13cm PMDコーン・ウーファー+3cmブラックアノダイズド・アルミツイーター
- 再生周波数帯域:55Hz–45kHz(ハイレゾ帯域)
- 感度:87dB @2.83V/1m
- インピーダンス:6Ω/許容入力 40W
- サイズ・重量(1本):183×320×267mm/6.1kg
- 傾向:高域の抜けと定位が良く、ボーカルやアコースティックの解像感が高い。ピアノブラックの質感も◎。
JBL Stage A130
- 方式:2WAY ブックシェルフ
- ユニット:25mmアルミドーム・ツイーター(HDIホーン)+133mmウーファー
- 再生周波数帯域:55Hz–40kHz(ハイレゾ帯域)
- 感度:86dB @2.83V/1m
- インピーダンス:6Ω
- サイズ・重量(1本):190×321×230mm/5.45kg
- 傾向:中低域に厚みがあり“元気な音”。映画やゲームの効果音に迫力が出やすい。筐体がやや大きいので設置工夫は必要。
DALI OBERON1(DW)
- 方式:2WAY ブックシェルフ
- ユニット:ウッドファイバー・ウーファー+29mmソフトドーム・ツイーター
- 再生周波数帯域:51Hz–26kHz
- 感度:86dB @2.83V/1m
- インピーダンス:6Ω
- サイズ・重量(1本):162×274×234mm/4.2kg
- 傾向:中域がナチュラルで声の艶が出やすい。低域は控えめなのでサブウーファー併用で真価。
3機種スペック比較表(修正版)
モデル | 再生周波数帯域 | 感度(@2.83V/1m) | インピーダンス | 許容入力 | サイズ(mm / 1本) | 重量(1本) | ざっくり音傾向 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Yamaha NS-B330 | 55Hz–45kHz | 87dB | 6Ω | 40W | 183×320×267 | 6.1kg | 高域クリア/定位◎/ハイレゾ帯域 |
JBL Stage A130 | 55Hz–40kHz | 86dB | 6Ω | – | 190×321×230 | 5.45kg | 中低域厚め/迫力/ハイレゾ帯域 |
DALI OBERON1 | 51Hz–26kHz | 86dB | 6Ω | – | 162×274×234 | 4.2kg | ナチュラル/声の艶/設置性◎ |
最終選択:RX-V6A × JBL Stage A130
- HDMI端子数、Dolby Atmos、YPAO補正…映画・ゲーム用途に必須の要素を備えたRX-V6Aを選択。
- スピーカーは、価格とサイズ感、レビュー評価からJBL Stage A130を選択。
届いた機材と設置作業
届いたばかりのRX-V6AとJBL Stage A130。段ボールが大きく、迫力があります。
とりあえずテレビ台に設置。
スピーカーが思った以上に大きく、存在感は抜群。Switchやレコーダーとの並びもなかなか迫力があります。

接続を終えて、実際に音を出した直後。テレビのスピーカーでは物足りなかった低音も、しっかり感じられるように。
設置と運用の工夫
- スピーカーがテレビと干渉 → ホームセンターで板と丸棒を購入しテレビ台を拡張。
なんとか干渉せずに置くことができました。
スピーカースタンドとしては剛性不足を感じますが、来年引っ越し予定なので、引越しの際にスタンドは検討しようと思います。 - 剛性は不足気味だが一時対応。引っ越し後はスピーカースタンド導入予定。
- YPAO補正でセリフの位置が安定し、映画・ゲームの没入感がさらに向上。


実際に使ってみたレビュー
映画視聴の変化
セリフが明瞭になり、効果音の立体感が劇的に向上。Dolby Atmos対応ソフトでは「音が頭上から降ってくる」感覚を味わえる。
ゲームでの効果
ゲームはRPGがメインですが、爆発音や効果音の迫力で没入感が段違いになりました。
音楽鑑賞での違い
ボーカルがクリアになり、中低域の厚みが増したことでロックや映画音楽が力強く響く。普段聴いていた楽曲も新鮮に感じる。
まとめ
- 理想はRX-A4Aだったが、予算オーバーで断念。
- RX-V6A × JBL Stage A130の組み合わせで、映画・ゲーム用途に最適な環境を構築できた。
- 予算10万円以内で自宅を“映画館+ゲーミングシアター”に変えることができ、大満足の結果に。
今回はかなり満足度の高い買い物となりました!